メリーバッドエンド

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新約とある魔術の禁書目録11巻 感想・ネタバレ

新約とある魔術の禁書目録11巻の感想をあげたいと思います。

 

 

 

食蜂操祈の過去のお話。

そして、記憶を失う前の上条当麻も出てきます。

 

最高でしたよ‼

まさか、食蜂上条さんの出会った話を読むだけかと思ったら、食蜂と共に読者が過去を調べる何て予想していませんよ。

 

詳しい感想の前に簡単にあらすじを書いていきます。

 

あらすじ

①とある飲食店でハンバーガーを食べる食蜂。彼女は、交差点を眺めていた。そこで、上条さんと出会った時の事を思い出す。

②夏休みのとある日。食蜂は、上条さんと交差点でぶつかる。上条さんは、携帯電話を落としてどこかに行ってしまう。食蜂は、携帯を警備員に届ける。

③熱帯夜のダムで食蜂は気を抜けていた。彼女は、自身の記憶を消して何もかもリセットしようとしていた。そこに、上条さんが現れる。食蜂は、パンツが見えるような格好でいたため、上条さんにパンツを見られる。食蜂は、能力で上条さんの記憶を消すが『幻想殺し』によって能力を消される。これが、上条さんと食蜂の出会いだった。

④地下街のプール出会った事。公園で出会った事。そして、上条さんは危険な目にあいがちな食蜂に防災ホイッスルをあげる。

デッドロック上条さんと追いかけられた事を思い出す。上条さんは、食蜂を守る為に戦っていた。デッドロックは、自身が不幸になったのはレベル5のせいだと思って食蜂を狙っていた。

⑥これで食蜂と上条さんの出会いを思い出すのは終わり。食蜂は、最後に上条さんと出会ったダムに行く。そこで見たのは、記憶と異なるダムだった。

⑦食蜂は、疑問に思う。自分の記憶が間違っているのか?そして、激昂する。自分の大切な記憶に土足で入り込んだ事に。

⑧食蜂は、自身の記憶を操った犯人を雲川芹亜と考察する。

⑨雲川のマンションに侵入する食蜂。しかし、雲川に一歩上をいかれ思うように動けなくなるが、上条さんの名前を出すことで状況を打破する。

⑩雲川と協力して食蜂の記憶に干渉した方法を知らべる。そして、食蜂の体に『ストロビラ』と呼ばれる催眠装置を見つける。

⑪食蜂は、自分の一番大切な記憶が偽りの物だと思い落ち込んでしまう。

⑫食蜂は、『即応救急』に保護される。『即応救急』は、食蜂が怪しい行動をしているため保護しに来たと言うが食蜂は、疑問に感じる。自分が雲川のマンションに侵入したのは、数時間前なのに今更来るのがおかしいと。食蜂は、能力を使って『即応救急』を洗脳する。そして、『ストロビラ』が機能しないことを知る。

⑬食蜂は、大切な記憶が偽りではないと知って、安堵する。

⑭再びダムに戻った食蜂。彼女は、ダムの景色が作られたものだと分かる。

⑮食蜂を襲う巨大な食蜂と交戦する。

⑯巨大な食蜂から現れる蜜蟻。

⑰蜜蟻は、食蜂にレベル5になる機会を奪われ食蜂によって上条当麻によって救われる機会を奪われたと語る。

⑱蜜蟻は、食蜂に勝つ為にファイブオーバーを使用する。

⑲食蜂と蜜蟻の催眠の能力がぶつかる。食蜂は、押されてしまう。

⑳食蜂は、食蜂派閥の人間の助けによって九死に一生を得る。

㉑蜜蟻は、食蜂派閥を狙う。食蜂が派閥の人間に注意を向けた瞬間に蜜蟻は、食蜂に能力を使う。

㉒蜜蟻によって意識を遮られる。

㉓食蜂は、ファイブオーバーの素体にされるため捕獲される。

㉔何故か上条当麻が現れる。

㉕翌日、上条さんと食蜂が病院で会う。

㉖食蜂は、今回の事件の結末を語る。蜜蟻は、食蜂がなんとかするようだった。

デッドロックとの交戦の話には続きがあった。デッドロックを退けたが上条さんは、大けがをしてしまう。食蜂は、上条さんを助ける為に能力を使う。しかし、その弊害で上条さんは食蜂の事を覚えられなくなる。

㉘食蜂は、上条さんに覚えてもらう奇跡を願う。

㉙木原脳幹が今回の事件の黒幕蠢動俊三を暗殺する。

食蜂操祈

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 今回の主人公ですね。上条さんとの思い出をものすごく大切にしてます。

 特に上条さんとの思い出が偽物だと知った時の反応が凄いですね。超電磁砲やアストラル・バディでは、感情を露わにして怒るなんて無かったのに、声を荒げてまで怒るなんて、そんなにも上条さんとの思い出を大切にしてることが分かりました。

 そして、上条さんとの思い出が本物だと知った時の地の文が良きですね。

 

心というものに、形はない。

純粋な物理現象だけを追求すれば、心の充足なんて単なる電気信号と化学反応にすぎないのかもしれない。

だけど、人間はこんなもののために死力を尽くす。

そういう事に、意味を見出せる生き物なのだ。

  ここの地の文が好きなんですよね。

  心を操る能力者が心を大切にしている事が好きなんですよね。

 

  そして、食蜂派閥を率いてダムへ向かう。

  食蜂の能力を使わずに沢山の人間が動くなんてすごいですね。

  食蜂は、能力だけの人間ではなく人格で慕われている事が分かりました。

 

  そして、ラスト。

  悲しすぎですよ。インデックスの『竜の息吹』で上条さんの記憶が失って食蜂との関係がなくなりました。そういうオチではなく、デッドロックの時に上条さんは、食蜂の事を二度と覚えることができないなんて辛すぎです。しかも、食蜂が上条さんを助ける為にした手段の副作用が辛いです。でも、食蜂は上条さんが食蜂のことを覚えてもらえるように奇跡を願うなんて尊いですね。

蜜蟻愛愉

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©2019KADOKAWA/鎌池和馬はいむらきよたか

  この子も被害者なんですよね。学園都市の事情によってレベル5になれなかった。上条さんに助けてもらえなかった。報われなさすぎですよ。

  アストラル・バディの時点でもう狂っていました。彼女がどこで狂ってしまったのか気になります。バイオハッカー編で明らかになるんですかね。

上条当麻

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  今回は、あまり出番がありませんでした。

  しかし、一番カッコよかったです

  デッドロックの時は、『幻想殺し』には相性が悪い相手なのに食蜂を守る為に啖呵をきったとこがカッコよかったです。

「今にも泣きそうな女の子を守る側に立てりゃあ、こっちはこれで本望なんだよ」

 

  上条さんは、記憶をあろうがなかろうが信念が変わっていませんよね。

  食蜂を助けに来た時の挿絵。マジでカッコいいです。

  その時の地の文で、食蜂は上条さんを慕っているか分かりました。

  途中の挿絵は、上条さんは後ろ姿だったりしてちゃんと描かれていませんでした。

  ですが、最後の挿絵を持ってくるためにわざと後ろ姿などで描いていると考えると納得できました。

前回の内容

 

tako931.hatenablog.com

 

  次回はこちら

 

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