メリーバッドエンド

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赤点魔女に異世界最強の個別指導を!2巻 感想・ネタバレ

こんにちは、トマトです。

今回は『赤点魔女に異世界最強の個別指導を!2巻』の感想をあげたいと思います。

鎌池 和馬 (著), あろあ (イラスト)

あらすじ

川遊びにバーベキュー、受験生ヴィオシアの夏は大忙し!?

夏、それは受験生の合否を分ける大切な時期。召喚禁域魔法学校マレフィキウム合格を目指すヴィオシアも、来る『初夏予備校合同課外授業』に向けて余念がない――はずなのだが……。
「遠足お泊りひゃっほーッ! 昼は川で水遊び、夜はキャンプ飯。もう机とはおさらばなの!!」
林間学校で向かう彩灼の森の奥にある『女神の泉』には魔女のホウキ、フォーミュラブルームの能力を底上げすることができる力があると言われている。志望校合格のためにホウキの強化は必要不可欠、と家庭教師の妙想は考えている。泉を目指すヴィオシアたちだが、そこに大昔に絶滅したといわれているエルフの影が!?

 

感想

うん。

最高でしたよ。

 

浪人生を中心とした事件が多発しましたよ。

それに、エルフ。

 

1巻でも軽くエルフに触れていましたけど、こんなにもすぐに出るとは思いもしませんでしたよ。

 

ここで内容を振り返っていきたいと思います。

エピソード1 魔女とお金の錬金術

①妙想は、ヴィオシアとドロテアの勉強を見ていた。ヴィオシアは、キャラウェイ・Cs予備校の『初夏予備校合同課外授業』を楽しみにしていた。しかし、ヴィオシアは『初夏予備校合同課外授業』に行くには、金銭面と学力面で問題があった。

②妙想は、薄暗い料理店でメレーエの母親と独学で『天井突破』の一角であるソルベティと食事をしていた。

③翌日、予備校でホウキに乗った実習があった。メレーエは、トップの成績を取る。しかし、ヴィオシアもメレーエを超えるホウキの乗り方をする。ヴィオシアとメレーエに刺激されて普段は消極的なドロテアまでが前のめりになっていた。

④妙想は、ロズリニカと出会う。ロズリニカは、不法占拠街の子どもだった。不法占拠街の皆は、ロズリニカがマレフィキウムに受験できるようにお金を集めていた。

⑤不法占拠街でアーバミニは、妙想に神殿学都できな臭い動きがあると警告する。

⑥ロズリニカは、スパニッシュフライ免罪金庫のレーヨンを疑っていた。何故お金をばらまくのか。そこで、スパニッシュフライ金庫に忍び込む。そこにいたヴィオシアと一緒に。

⑦ロズリニカは、スパニッシュフライ金庫が詐欺グループだと知る。スパニッシュフライ金庫の正体を知ったロズリニカをレーヨンは、殺そうとする。

⑧ロズリニカのピンチに妙想が助けに来る。

 

エピソード2 サマーソルスティス

ヴィオシア達は、『初夏予備校合同課外授業』の開催地・彩灼の森にいた。ヴィオシアは、夕食を探している時にエルフだと思われる生物を見つける。

⑩妙想とシャンツェは、彩灼の森に違和感を感じていた。森には、トラバサミがあった。彩灼の森が安全という前提が崩れていた。

 

エピソード3 食べる魔女

⑪翌日、『女神の泉』でフォーミュラブルームを進化させる儀式があった。ヴィオシアが最初に呪文を唱えるが何も起きない。他の人間やフォーミュラブルームを使うが何も起きない。『女神の泉』には、八つの巨石の一つが無くなっていた。

⑫空き時間ができたヴィオシアは、エルフをらしきものを見かけてそれを追う。どこかに行ったヴィオシアを追跡するメレーエとドロテア。

⑬エルフに追いついたヴィオシア。彼女は小屋を見つける。そこには、『女神の泉』にあった巨石があった。小屋には、エルフ・フレイニルと魔女・エリナルバがいた。

⑭エリナルバは、絶滅寸前のエルフを残酷な方法で数を増やそうとしていた。フレイニルを助ける為にヴィオシアが動く。ヴィオシアだけではなくメレーエとドロテアもフレイニルを助けようとする。

ヴィオシア達に妨害されたエリナルバは、暴走して魔王スノッリになる。魔王スノッリを妙想が倒す。

⑯フレイニルを助け出したヴィオシア達。ヴィオシアは、フレイニルを下宿先に連れて帰る。

 

エピソード4 空戦の新たな夜明け

⑰女神は、妙想矢頃を注視していた。女神は、妙想が持っている力『異界解錠』に注目していた。

⑱予備校でヴィオシア達は、実技の授業を受ける。ヴィオシア達3人が一緒のポイントを取り合うレースになる。ヴィオシアとメレーエが争っている間にドロテアが着実にポイントを取る。そして、ドロテアが勝つ。

⑲日曜日、フリーマーケットヴィオシア達は、参考書を探す。ヴィオシア達は、欲しい本を買っていく。

⑳町中を使い魔・ドラカが覆う。ドラカは、魔女に特攻していく。自ら命を落としていくドラカをヴィオシアは、助けようとする。ドロテアは、ドラカを助ける為に囮になる。

㉑妙想の目の前に今回の事件の犯人・フランベルクが現れる。フランベルクのやり方に納得がいかなかった妙想は、フランベルクと戦う。

㉒ドラカから逃げきれずにドロテアのフォーミュラブルームが半壊してしまう。

ヴィオシア達は、ドラカを止める。

㉔妙想は、フランベルクを倒す。

㉕妙想は、壊れたドロテアのフォーミュラブルームを治す。

 

エピローグ それぞれの階段

ヴィオシア達は、自分達の上がった成績に一喜一憂する。

㉗マレフィキウムの生徒会は、フランベルクの起こした事件をまとめていた。

 

うん。

設定にあった事件を思いつきますよ。

 

受験生が多数を占める街の事件に起こりうる事件でしたよ。

 

1件目は、浪人生をターゲットにした闇金でしたよ。

受験するのにもお金が必要。でも、お金がない受験生がいた。

そんな受験生を狙ったのがスパニッシュフライ金庫でした。

 

それもよく考えられているんですよね。

浪人した回数によってどのようにお金を貸すのか練られているんですよね。

 

それに、受験が成功しないように受験を妨害する魔法を使うんですよね。

いくら勉強をしても身にならないようにする護符を配っていた。

 

5浪したら強制的に労働をさせてお金を取っていく。

 

くそみたいな闇金ですね。

 

不法占拠街からマレフィキウムを受験しようとしているロズリニカも被害に遭いました。

ロズリニカは、スパニッシュフライ金庫のレーヨンが怪しいと思い調べる。その結果、レーヨンが詐欺グループの一員だと知る。

そして、レーヨンがロズリニカを口封じで殺そうとする。

 

レーヨンは、ロズリニカを罵倒する。

お金が無い奴が成功なんてするわけがない。

 

それにロズリニカは、男だった。

男は、魔法が使えない。

だから、マレフィキウムを受験する事ができない。

 

絶望するロズリニカを助けたのが妙想でした。

まあ、レーヨンはあっけなく倒されました。

 

ロズリニカは、男なのに魔法を使える妙想を疑問に思っていました。

ホウキもないのいに。

男なのに。

 

魔法を使えるのか。

 

妙想は、当たり前の口調で答えるんですよね。ロズリニカの疑問に。

 

「普通に使えますけど?」

 

これは、ロズリニカとって救いの一言ですよね。

 

ロズリニカも魔法が使えるようになって欲しいですよね。

 

次が『初夏予備校合同課外授業』起きた事件ですよ。

 

『初夏予備校合同課外授業』の会場である彩灼の森。

安全という前提が崩れているんですよね。

トラバサミがあるんですよね。

 

それに、ヴィオシアが見つけたエルフ。

 

謎だらけでしたよ。

 

そして『女神の泉』で起きた事件。

フォーミュラブルームのパワーアップさせる儀式。

 

まずはじめにヴィオシアがフォーミュラブルームをパワーアップしようとするが、何も起きなかった。

 

そして『女神の泉』あるはずの石像がない。

 

そんなわけで暇になったヴィオシアは、エルフを探し始める。

エルフがいたのは、彩灼の森にある小屋だった。

 

小屋にはエルフのフレイニルと魔女のエリナルバがいた。

そして『女神の泉』にあるはずの石像があった。

 

エリナルバは、絶滅寸前のエルフを救う為に行動していた。

その方法が残酷なんですよね。

 

フレイニルの身体を何度も切り裂いて、全ての断面からフレイニルが湧いて出てくる。

そんな魔法を使おうするんですよね。

 

えぐすぎるよ。

生きたまま何度も何度も切り刻むんですよ。

常人の発想じゃないですよ。

 

エリナルバは、ヴィオシアもエルフの数を増やす為の犠牲にしようとする。

ヴィオシアを助ける為にメレーエとドロテアが出てくるんですよね。

 

まじで熱かった。

メレーエだけじゃなくてドロテアまで来たのが本当に最高でしたよ。

だって、ドロテアは消極的な女の子なんですよ。

それが、ヴィオシアを、フレイニルを助ける為に堂々とした表情で助けにくるんですよね。

 

エリナルバが魔王化しようとした瞬間にヴィオシアがとった行動も熱かったんですよね。

 

ヴィオシアがとっさに先生の真似をするんですよね。

フレイニルを自分の後ろに下げる。

 

ヴィオシアが本当に妙想の事を慕ってくるんですよね。

勉強が苦手で妙想の頭を悩ましているヴィオシアですが、妙想の信念とかがヴィオシアに受け継がれていて良かったですよ。

 

魔王化したエリナルバは、妙想が倒して一段落しました。

 

『女神の泉』に石像を戻してフォーミュラブルームのパワーアップをする。

なぜかヴィオシアのフォーミュラブルームだけパワーアップしない。

 

謎だらけなんですよね。ヴィオシアのフォーミュラブルーム。

 

最後の事件がかなり見ごたえがありましたよ。

これは、アニメで見たいですよ。

 

魔女に特攻する使い魔・ドラカ。

魔女を倒すだけに何十何億もののドラカが犠牲になるのが許せなかったヴィオシア。

彼女は、ドラカを助けようとするんですよね。

 

1巻のモロクの時もそうですけど、ヴィオシアって生き物がどんな命の形であっても助けようとする優しい子なんですよね。

 

ヴィオシアが助けると決めたなら彼女の友達であるメレーエとドロテアも助けようと決めるのが熱いですよね。

 

ドラカを助ける為の時間稼ぎとしてドロテアが囮になるんですよね。

ドロテアの初登場時は、自身がなくておどおどした少女だったんですよ。それが今友達の為なら囮にもなれるように成長したんですよね。

 

囮になっている時にドロテアのフォーミュラブルームが壊れるんですよね。

ドロテアのフォーミュラブルーム=リュケイオンを見捨てたらドロテアがドラカから逃げる事ができる。

 

でも、それをドロテアはしない。

フォーミュラブルーム=リュケイオンを見捨てる事ができないんですよね。

 

妙想は、ドラカを操っていた魔女・フランベルク・ウィルドと相対していた。

フランベルクも妙想と同じでマレフィキウムに生徒を送りだした家庭教師だった。

 

フランベルクが送りだした生徒がマレフィキウムで事故にあった。

そんな不幸な生徒をマレフィキウムに送り出さないようにマレフィキウムの合格を諦めるようにしていた。

 

フランベルクの事を信頼してくれた生徒を勝手に見限って、不合格のレールに乗せることが幸せだと考えれているフランベルクに納得がいかない妙想は、フランベルクと戦う事になる。

 

妙想はフランベルクの悪事を止める為に最短で簡易な方法があるはずなのに、遠回りな方法をしたんですよ。

 

妙想はフランベルクのやり方は気に入らなかったが、フランベルクの信念は認めていたんですよ。

 

利益度外視で教え子を守るフランベルクの事は、認めていたんですよね。

 

そうなんですよね。

フランベルクのやり方は間違っていたけど、教え子を助けようとする気持ちは本物だったんですよね。

 

それを悟った妙想は、フランベルクがやり直せるような倒し方をしたんですよね。

 

壊れてしまったドロテアのフォーミュラブルーム=リュケイオンを妙想は、いともたやすく治すんですよね。

 

妙想がいれば何でも解決してくれるという安心感がありますよね。

 

今後もどんな活躍をするのか楽しみですよ。