新約とある魔術の禁書目録22巻の感想をあげたいと思います。
あらすじ
科学のアレイスターVS魔術のコロンゾン、ついに決着!!!
大悪魔コロンゾンがその本性を現した。アレイスターは凶刃に倒れ、もはや世界の行方は誰にも分からない。上条当麻と一方通行は対抗するため立ち向かうが……。
スコットランドを中心とした世界崩壊が迫るとき、美琴や食蜂が見た激突の結末は意外なもので――!!
一方、全てを掌握するコロンゾンにも読みきれない誤算があった。
浜面仕上。目の前で消えた『大切な友達』を救うため、正真正銘の『無能力者』にして予測不能のトリックスターが動き出す。
世界の運命は、三人の主人公に委ねられた。『新約』の全てが交差する時、最大の決戦が始まる!!
感想
上条当麻
コロンゾンに啖呵を切った上条さんでしたが見事に返り討ちにあいました。コロンゾンの一撃で肉塊に変わりました。
オティヌスを横に弾いて助けているあたり凄いですね。
オティヌスや美琴、食蜂が慌ててているところにアレイスターの魔術で助けてもらいました。
一方通行の助けで前線を退く上条さん。
目が覚めると右腕が無いことに気が付きます。
右腕が無いことにショックを受けますが、自身の心配よりも美琴達が無事だと聞いて安心します。
そして、インデックス達と合流してコロンゾンを倒す作戦を考えます。
コロンゾンを倒す手段、それはリリスを犠牲にする事でした。
アレイスターは自身の娘を二度死なせたくないと狼狽える。
そんなアレイスターを見て言います。
「道は一つだろ‼さっさとコロンゾンを倒して決着をつけにいくぞ、アレイスター」
「それならリリスを使わなくてもコロンゾンを倒せるって証明するぞ‼そうしなくちゃ大切な赤ん坊を守れねえだろうがッッッ‼」
いいですね。
第三の選択肢を出す上条さん。
これが上条さんの真骨頂ですね。
次に食蜂を助ける描写も良かったです。
結局上条さんって右手の有無なんて関係ないんですよね。
コロンゾン戦では『幻想殺し』で勝つことはできませんでした。
中の人の暴走でコロンゾンを倒しました。
一方通行
今回は一方通行の成長が見れましたね。
コロンゾンの魔術を反射する。
第三次世界大戦では、魔術を反射する事ができませんでしたが今回は違います。
クリファパズル545の力を借りて魔術に対抗します。
これで成長途中だと自分で言っています。
一方通行はどこまで成長するんですかね。
ネフティスとの戦闘で一方通行は、クリファパズル545の狂気を暴走させれて敗北します。
ネフティスに敗北したのは自分の責任だと言って落ち込むクリファパズル545とのやり取り好きなんですよね。
周回遅れになっている事を受け止めて、それを理解したうえで数段飛ばしで追いつけばいい。
本当に成長しましたよ。
そして地の文も良かったです。
上条当麻が見ている世界を眺めろ‼
それでいて、ヤツの足跡をなぞるだけでは意味がない。別枠の視点を確保し、見えないものを捉えて、ヤツにできない事を行う誰かになれ。
もう上条当麻に憧れるだけの一方通行はいません。
上条当麻に憧れたうえで上条当麻とは違う場所を目指す一方通行になりました。
そして、クイーンブリタニア号でのネフティスとの戦闘熱かったです。
再びクリファパズル545の狂気を暴走させられそうになったときに現れた人物。
ミサカネットワーク総体は、一方通行を通してクリファパズル545に繋がる。そして、ネフティスによって暴走した力を制御して、最適な力を一方通行に流し込む。
総体とクリファパズル545に背中を押されてネフティスに対抗する。
「本物の涙は血よりも重い。死ぬほど泣き喚いて帳尻を合わせやがれ、クソ野郎」
そして、成長途中の二人はこれだけでは終わりません。
善の生命の樹、悪の邪悪の樹、第三の樹、人造の樹。
生命の樹は心がどのようにして健全に育まれていくかを示した図面。
邪悪の樹は負の側面がどのようにかして生まれていくかを示した図面。
人造の樹は、現代の最先端技術によって振り回される心の形。
新たな概念を加える事で大を持って小を動かす、全体論能力の要領でコロンゾンを実態から引きはがす。
深淵に辿り着くことで青ざめたプラチナの翼を現出させます。
学園都市の最強が小さく見えてきましたね。
浜面仕上
お前何やってんの?マジで‼
魔神が匙投げるダイアン=フォーチュンを助ける目標は分かる。
勝てない相手に対しての対抗手段も分かる。
でも、コロンゾンを敵と認識しつつもダイアン=フォーチュンを助ける為に同じ道を行くなんて予想してなかった。
流石イレギュラーですよ。
誰もが予想しないことをやりますね。
コロンゾンと手を組む際に滝壺を傷つけて守る。浜面らしいですね。
学園都市で誰かに助けることなんてないと思っていた浜面。しかし、暗部抗争で滝壺に助けてもらった。
自分と同じで助けてもらえないと思っているダイアン=フォーチュン。
かつて自分と同じで諦めているなんて納得できなかった。
だからこそ、ダイアン=フォーチュンを助ける。
滝壺やアイテムの仲間、フレメアや黒夜の輪にダイアン=フォーチュンを入れたい。
その為に道を外れてでもダイアン=フォーチュンを助ける。
そして、クイーンブリタニア号でダイアン=フォーチュンを助ける為に魔力を精製する浜面。
そんな浜面を妨害するのがアンナ=シュプリンゲルに最短最速で事件を解決する手段を与えられた滝壺でした。
それは、アンナ=シュプリンゲルに騙されてる自体を収集する事ができなかった滝壺でした。
滝壺が騙されて使わされた水晶玉が浜面を襲い掛かります。
誰もが望まない戦いがはじまろうとした瞬間、ダイアン=フォーチュンの情報を持つタロットカード。そのカードが黒い箱に変わる。
浜面の口から言葉が出ます。
「翻訳、簡略化、新規作成」
「自己情報無間循環霊装。・・・その効果は、あらゆる魔術や術式を誰にも予測できない形に変換する」
浜面が恋人を傷つけて、正しい道から外れて、自身の身を削った。
だからこそ、手繰り寄せた奇跡。
そう、浜面のピンチに現れたのがダイアン=フォーチュンでした。
そして、コロンゾンの義理を果たす為にモ‣サイアの儀を止めようとする。
コロンゾンが死なないように‼
まとめ
いや~。
今回も熱かった。
三人のヒーローがカッコよかった。
それぞれのヒーロー像が分かる話でしたね。