こんにちは、トマトです。
今回は『スパイ教室10巻』の感想をあげたいと思います。
あらすじ
①『灯』は、『暁闇計画』の全貌を入手する為に2つのプランを実行する。1つ目は、首相や国王の側近に接触して、計画を探る。しかし、『ニケ』と呼ばれるスパイが妨害する。その為の2つプランは、ライラット王国で革命を起こして『ニケ』を無力化する。2つ目のプランの中心がエルナになった。
②エルナとアネットはライラット王国の諜報機関『創世軍』に追われていた。逃亡生活の末、資金も道具も底をついていた。
③潜伏先の候補、ジャン=モンドンヴィルと接触する。エルナはジャンが反政府運動をしている情報を持っていた。それを材料にジャンと交渉する。しかし、ジャンは『創世軍』手先だと疑っていた。そして、交渉が失敗する。
④夜道、エルナとアネットは『創世軍』の罠に引っかかってしまう。『創世軍』に襲われるが、エルナとアネットの連携によって『創世軍』を倒す。
⑤ジャンはこの様子をエルナに言われて尾行していた。ジャンは地下秘密結社『義勇の騎士団』の代表だった。
⑥エルナ達は、『義勇の騎士団』の仕事をこなしてジャンの信頼を得る。そして、フリードリヒ工業地帯で起きた、爆発事故。ジャンにその調査を頼まれる。
⑦エルナ・アネットは、フリードリヒ工業地帯で働きながら爆発事故の情報を得る。そして、『ニケ』が二人の働いている炭鉱を訪れる。
⑧エルナは『ニケ』に敵意を向けた瞬間、その敵意が『ニケ』に伝わってしまう。エルナは、取り乱してしまうが、アネットのフォローによって落ち着きを取り戻す。
⑨爆発事故の現場を訪れた二人は、ある事に気が付く。アネットの受信機に反応があったり、見覚えがある機械があったり、『王は、代えられる』と書かれたメッセージを見つける。
⑩エルナはもう一つの賭けに出る。それは。、爆発事故の真実を語る女性と炭鉱を逃亡する事だった。説得の末、女性と炭鉱からの逃亡に成功する。
⑪爆発事故を知る女性・クロエの情報を幹部会で報告する事になった。その前日の夜、エルナとアネットは、散歩をする。そこで、エルナはアネットの本質を見抜けなかったことを思い知る。
⑫クロエは、爆発事故で何があったか語りだす。そこで爆発事故はガルガド帝国のスパイが黒幕だと語りだす。そして、その現場に『ニケ』が姿を現す。
⑬『ニケ』の話術によって『義勇の騎士団』も『ニケ』に取り込まれていく。エルナ達が不利になる。アネットの罠で抵抗しようとするが、『ニケ』の前では意味がなかった。
⑭ピンチになったエルナ・アネットを助けたのは、サラだった。
⑮サラは秘武器『高天原』で得た情報で『ニケ』を動揺させるが、『ニケ』の第二プラン暴力でサラ達を制圧する。
⑯サラは、エルナ・アネットを逃がす。しかし、サラは『ニケ』に捕まってしまう。
⑰エルナはサラの雄姿を見て覚悟を決める。『義勇の騎士団』を『灯』の傘下に入れる。そして、ジビアがエルナ達と合流する。
⑱ティアとモニカの本来の役目は、他のメンバーが目的を達成する為の囮だった。しかし、モニカはそんな計画を無視して『暁闇計画』の全貌を掴もうとする。
⑲クラウスは、『蛇』のリーダーと邂逅する。
感想
遂にはじまった最終章。
最終章の1巻を読んだ感想は、最高でしたよ。
エルナ・アネットの二人がライラット王国で身分を偽り過ごしていた。目的は、ライラット王国で革命を起こす事だった。
『暁闇計画』の全貌を得るには『ニケ』が妨害する。『ニケ』の妨害を防ぐ為に『ニケ』が所属しているライラット王国で革命を起こして『ニケ』を無力化させる必要があった。
『ニケ』を無力化させるプランの要は、エルナだった。
エルナはアネットと共にライラット王国で過ごしていました。しかし、ライラット王国の諜報機関『創世軍』に追われていた。
資金も道具も尽きそうになったエルナ達は、ジャンと名乗る男性を頼った。
エルナは潜伏中の弁護士事務所でアルバイトをしている時に反政府思想を持っている人物をリストアップしていた。そこにジャンの名前があった。
エルナは、それを交渉材料にジャンを説得しようとするが、失敗する。
ジャンはジャンでエルナ達の事を疑っていた。『創世軍』による釣りだと疑っていた。『創世軍』は反政府の持ち主をあぶりだす為に餌をばらまく。その餌がエルナ達だと疑っていた。だから、ジャンはエルナ達を断った。
ジャンに断られた二人は、ライラット王国の夜道を歩いていた。そこには、ライラット王国の成れの果てが広がっていた。
アヘンによって虚ろな目の男女が横たわっている。
そんな中、一人の男性が四人の若者によって囲まれていた。若者は、男性をガルガド帝国民だと罵っていた。エルナは男性を助けようとするが、アネットは止めるように忠告する。
エルナは、アネットの忠告を聞かずに男性を助ける。
だが、四人の若者が『創世軍』の釣りだった。『創世軍』は、ガルガド帝国民が罵られているところに、ライラット王国に敵対する人間をあぶりだしていた。それに引っかかったのがエルナだった。
『創世軍』の『モモス』と戦う覚悟をエルナは、決める。
今までエルナは、アネットに好き勝手しないように言ってました。しかし、エルナはアネットに暴れていいと許可を出します。
エルナ・アネットのコンビVS『モモス』の部隊の戦いがはじまりましたよ。
何気にエルナとアネットが二人で協力して戦うのは、初めてなような気がしますよ。
めちゃくちゃ息があったコンビネーションなんですよね。
アネットが投げた模型飛行機と共に走り出すエルナ。
エルナは、模型飛行機が爆発する直前に、『モモス』達の身体を掴んでバランスを崩す。爆発によって『モモス』達を倒していく。エルナは、『モモス』達を盾にして爆発から身を守った。
これが、エルナとアネットのコンビネーション。めちゃくちゃカッコイイよ!
エルナをおもちゃにするアネット。
アネットにおもちゃにされるエルナ。
そんな二人が、チームワークなんて発揮できるの???と思っていたんですけど、そんなことありませんでしたよ。
自作自演の事故を起こすエルナにアネットの開発。二人が協力すれば、とんでもないことが起きるとは、予想していましたよ。
でも、こんな予想外なことをするなんて思いませんでしたよ。
エルナは、アネットが投げた爆弾を共に走り出すんですよ。そして、エルナが敵のバランスを崩して爆風を浴びせる。エルナは、敵を盾にする。
こんなコンビネーション見たことないよ。このシーン、めちゃくちゃ映像で見たいですよ。
その様子をジャンは、覗いていました。
エルナがジャンと別れる際、自分を尾行するように言っていた。自分達の行動を見せて『創世軍』のスパイではないと信頼を得る為に、尾行するように言っていました。
エルナも成長しましたよね。『灯』に加入した当時は、コミュニケーションが苦手だったのに、こんな交渉ができるまで成長したんですよね。
そして、別の場所でジャンに再会した二人。ジャンは、自分の正体を明かしました。反政府の地下秘密結社『義勇の騎士団』の代表でした。
『義勇の騎士団』の潜伏する条件として、『義勇の騎士団』の活動をしていました。無事に任務を達成してジャン達の信頼を得ました。そして、『義勇の騎士団』に入団をしました。
エルナ達の歓迎会が開催されました。アネットは、新しい通信機を配っていました。エルナは、『義勇の騎士団』の機密情報を手に入れてました。『義勇の騎士団』の活動が本格な事に驚いていました。
『義勇の騎士団』は『LWS劇団』が使った手法で動いていた。
エルナ達の次の任務は、フリードリヒ工業地帯で起きた爆発事故の調査だった。フリードリヒで起きた爆発事故は、隠蔽されていた。工業地帯では、仲間の失踪も起きていた。
政府の動きがきな臭い。だから、フリードリヒ工業地帯の調査をエルナ達は、する事になった。
エルナ達が潜伏しているフリードリヒ工業地帯の炭鉱は、1から8のエリアに分かれていた。自分の胸に書かれた番号以外には入ってはいけない。
そんな中でも、エルナ達は爆発事故の情報を手に入れていく。聞き込みの中で分かった事は、爆発事故の事はみんな知っている。だが、何かを隠している様子だった。
そして、炭鉱に『ニケ』が来た。『ニケ』はスパイなのに世の中に浸透している。顔写真ですら新聞に掲載している。
炭鉱の中で『ニケ』は映画俳優が来たよううな賑わいの中心にいた。『ニケ』は、炭鉱の中で人気者で歓迎されていた。
そんな中でエルナは、『ニケ』に敵意を向けていた。敵意を隠していたはずなのにばれてしまった。『ニケ』に目をつけられたエルナは、炭鉱から逃げようとする。動揺するエルナをアネットは、落ち着かせる。
スパイなのに顔写真が広まっている。かなり異質な感じですよね。最初は、『ニケ』の影武者かと思ったんですけど、全然そんなことありませんでしたよ。だって、『ニケ』からでは見えないであろうエルナの敵意に、気が付くんですよね。
『ニケ』は今までのスパイとは格が違う感じですよね。
落ち着いたエルナは、爆発事故が起きた現場を突き止める。爆発事故の現場は、凄惨なものだった。
火薬による爆発痕。
アネットの受信機に反応があった。その反応を追うと、見た事のある機械があった。
壁には『王は、代えられる』と記されていた。
爆発事故の現場は、明らかに事故による現場ではありませんでしたよ。誰かが意図的に爆発させた現場ですよ。
そして、謎の機械。
『王は、代えれれる』と記された壁。
これは、明らかにテロ行為があった現場ですよ!ライラット王国がテロ現場を抑えた感じでしたよね。でも、何か隠さなければならない物があった。だから、爆発事故と偽った。そう考えられますよね。
そして、エルナはもう一つの賭けにでました。それは、爆発事故の証言をしてくれる女性に炭鉱からの逃亡を説得する事だった。
エルナは、爆発事故の現場を見た考察を女性に話し出す。
エルナの考察は、炭鉱で起きたストライキを親衛隊が鎮圧した。その結果、爆発事故が起きた。
エルナの考察を聞いた女性は、狼狽える。その様子を見たエルナは自身の考察に自信を持ちます。そして、エルナは女性に炭鉱からの逃亡を説得する。
エルナを見殺しにするか、一緒に逃げるのか。
女性は、エルナと共に逃亡を選ぶ。
エルナも肝が据わってきましたよね。自身の容姿を利用して、他人まで不幸に巻き込んでいく。
爆発事故の証言をする女性・クロエが『義勇の騎士団』に連れて帰った事で炭鉱での役割を終えたエルナ・アネット。
エルナは、今回の任務をこなしていくうちに自分自身の事を好きになる。そして、スパイを引退をしてサラの店で働くことを考えていた。そこにアネットも誘う。しかし、アネットはその誘いを断る。アネットは自分はもっと悪くなると言う。
エルナはアネットの本性を見抜けませんでした。う~ん。アネットは本当に異質な存在ですよね。何を考えているのか全くつかめないですよ。
二日後、クロエが炭鉱の爆発事故の詳細を語る。
炭鉱で労働者がストライキを起こした。バリケードを築き上げて炭鉱に立てこもった。政府側との交渉が上手くいかなかった。そこで、政府側とストライキ団体で抗争が起きて、手りゅう弾が用いられた。
ここまでは、エルナが考察した通りだった。しかし、クロエは予想外な事を言い出した。それは、ガルガド帝国のスパイが黒幕という事だった。
え?ここでガルガド帝国のスパイが出てくるの??
これには、驚きましたよ。クロエは、政府側に対して恨み言を言わずに、全てはガルガド帝国が原因だと言い出しましたよ。
そして、ライラット王国を守れるのは『ニケ』だけだと言う。
そこに『ニケ』までもが現れた。
『ニケ』もガルガド帝国のスパイが黒幕だと語りだす。それに、失踪したはずの仲間が出てきて、『ニケ』が正しいと言う。
『ニケ』は、『義勇の騎士団』と協力関係を結ぼうとする。『ニケ』の話術によって『ニケ』を慕っていく。
まじで、『ニケ』は厄介ですよね。敵対関係だった人間すらも自分の味方につけていく。ティアも話術によって多くの仲間を作りましたけど、『ニケ』は別格ですよね。敵対関係の人間すらも賛同させる『ニケ』。『ニケ』の話術もずば抜けてますよ。
それに『義勇の騎士団』が『ニケ』の言葉に賛同したのには、他の理由がありました。それは、ライラット王国の国民が恨んでいるのは、社会であって政府ではないんですよね。こんな苦しい社会になったのが、ガルガド帝国が原因だと洗脳されているからだった。
だから、クロエもガルガド帝国のスパイが黒幕だと信じて疑わなかったんですよ。
『ニケ』に逆らうものは、ガルガド帝国のスパイだと言う。次の瞬間、今まで味方だったはずの『義勇の騎士団』がエルナ達に対して怒号を上げる。
『ニケ』や『ニケ』の部下、それに『ニケ』に賛同した『義勇の騎士団』によって追い詰めていくエルナ。
でも、アネットが罠を仕掛けていた。それは、アネットが配った通信機に爆弾を入れていた。
・・・えぐ。
アネットは、笑顔で爆弾入りの通信機を配っていた。まじでぶっ飛んでますよアネットは!!
敵ではなかった『義勇の騎士団』がいつかはアネットの敵になると思っていた。
だから、いつでも爆殺できる算段をつけていた。
アネットの奇策により戦局が変わるかと思われたが、アネットは『ニケ』には勝てない。
絶望するエルナの前に一人の少女が現れた。
それはサラだった。
サラは、今回の任務を反対意見を述べていた。理由は、エルナが危険な役割を担うからだった。クラウスはサラの意見を聞き入れなかった。そして、『煽惑』ハイジが残したレコード。そのレコードを10分間聞くことだった。レコードを10分間聞くことができなかった。
サラは他の『灯』のメンバーを見て他のメンバーの才能に嫉妬していた。
しかし、サラの動物達やアネットの言葉によってサラは、自信を持ち始める。
そして、今ピンチに陥ったエルナ・アネットを助けに来た。
サラは『秘武器』高天原で使った情報によって『ニケ』と応戦する。
サラの『秘武器』高天原は、動物が持てる盗聴器だった。
サラが手に入れた事。それは、炭鉱のストライキに他の真実があった。『義勇の騎士団』とは別の秘密結社がストライキを扇動していた。その秘密結社は、『LWS劇団』だった。
サラの言葉に焦った『ニケ』は、暴力による鎮圧を選ぶ。
サラは、エルナとアネットを逃がす為に囮になる。しかし、サラは『ニケ』に瞬殺される。
エルナ・アネットは、無事に逃げ出すことができた。逃げた先にバーナードがいた。バーナードが持っていた高天原にサラの伝言が残されていた。
エルナは焦っていた。アネットの意見を聞かずに『ニケ』の罠に引っかかる。だが、サラの伝言によって自分は一人ではない事に気が付く。
サラの雄姿を見たエルナは、冷静になった。そして、『義勇の騎士団』を『灯』の傘下においた。
・・・サラ。めちゃくちゃかっこよかったよ!!!!
フェンド連邦の事件から成長していったよ。爆発事故の真実を語っていくサラが、本当にかっこよかった。
本当にここまで成長するなんて思わなかったよ。
『LWS劇団』。ライラット王国が隠したがっている真実にたどり着くなんて凄いですよ。現に『ニケ』が焦ってましたしね。
でも、『ニケ』が暴力による鎮圧を選んだことでサラは拘束されてしまいました。
ここで、サラが捕まってしまいましたよ。それにサラ以外にも一人が拘束されている感じなんですよね。
サラと行動を共にしていたジビアは、エルナ達と合流する。そして、自分達が次にしなければならない事を言う。それは、『創世軍』よりも先に『LWS劇団』を見つけることだった。
サラが拘束された情報を知ったモニカ・ティア。
モニカは、静かに怒っていた。本来の役割、囮を忘れる。自分達が『暁闇計画』を掴もうとする。
モニカとティアのチーム。このチームもよくぶつかり合うチームですよね。でも、互いが互いに実力を認めているチーム。この二人がどんな動きをするのか楽しみですよ。
クラウスは『蛇』のリーダーと邂逅していた。
ここで『蛇』のリーダーと会うのか。クラウスの目的は何ですかね。
そして、『LWS劇団』。『LWS劇団』は、『焔』のメンバーであるルーカス・ヴィレと二人が救い出したスージーが作った秘密結社でしたね。ルーカスとヴィレは、すでに亡くなっている。
スージーの現状が気になりますよ。
今の『灯』の現状をまとめてみました。
リリィ・・・不明
グレーテ・・不明
ジビア・アネット・エルナ・・・『LWS劇団』を探し出す。
モニカ・ティア・・・『暁闇計画』を掴もうとしている。
クラウス・・・『蛇』のリーダーと邂逅。
最終章になって盛り上がるスパイ教室。続きが気になりますよ。