こんにちは、トマトです。
今回は『赤点魔女に異世界最強の個別指導を!』の感想をあげたいと思います。
鎌池和馬の最新作『赤点魔女に異世界最強の個別指導を!』面白かったですよ。
鎌池和馬も異世界物を書くのかと思い読んだんですけど、めちゃくちゃ捻くれているんですよね。
剣と魔法のファンタジー世界の学校といえば、学校の先生とその学校の生徒を思い浮かべるんですよ。
でも、今作は違いましたよ。
魔法学校の浪人生と浪人生の家庭教師。
こうきたか!
この関係は、あまり見ませんよ。
だからか世界観に入りやすかったと思うんですよね。
だって、赤点魔女と一緒に魔法を学べるんですよね。だから、世界観を理解しやすいんですよね。
そして、魔法。
MP消費でバンバン使える訳ではないんですよね。
異世界である地球から禁断の知識を引きずり出して強引に魔法を発動させるんですよね。
で、その知識を引きずり出すアイテムが『フォーミュラブルーム』とよばれる箒。この箒は、使う者の意思と目的に応じて自由自在に魔法を展開する。
そんな異世界の学校・マレフィキウムに受験する浪人生の物語。
あらすじ
①妙想矢頃は、召喚禁域学校マレフィキウムに受験しようとしている浪人生のヴィオシア・モデストラッキーに勉強を教えていた。ヴィオシアの学力に妙想は呆れていた。しかし、妙想はヴィオシアをマレフィキウムに受からせると宣言する。
②ヴィオシアは、キャラウェイ・Cs予備校で実習を受けていた。ホウキで飛ぶ訓練を受けた。そこで、ヴィオシアの友達・ドロテアは、何者かによって呪いを受けてホウキから落ちてしまう。
③ダメな自分に落ち込むドロテア。彼女は、ホウキのアリストテレスに身体を乗っ取られて、魔王化する。
④魔王化したドロテアを助けようとするヴィオシア。妙想は、彼女の願いをくみ取ってドロテアを助けようとする。
⑤魔王化したドロテアは、強く治安維持の美化委員を退けていた。そんなドロテアに対して妙想は、魔王を倒す。
⑥妙想は、予備校のエリート・メレーテと一緒にヴィオシアの家を訪れようとする。ヴィオシアがちゃんと勉強をできる環境にいるかを。しかし、下宿先を特定できたが部屋の中に入る事はなかった。
⑦ドロテアを罠にハメた3人組の魔女ランパンス・アーバミニ・ホリブレは、再びドロテアを罠にハメようとしていた。ドロテアを守るためにメレーテは、ランパンス達を止めようとする。
⑧3人の連携によってメレーテは、ホウキから落ちる。落ちたメレーテをヴィオシアが助ける。ランパンス達を倒そうとする。しかし、急にマレフィキウムに的を絞った一斉模試の会場が現れる。
⑨模試がはじまる。しかし、イレギュラーな事故が起きる。事故の原因を調べる為に妙想とシャンツェと一緒に会場に入る。
⑩怪物化した圧力鍋・モロクによってヴィオシア達が襲われていた。モロクは、ランパンス達によって暴走させられていた。操られた挙句ランパンス達に破壊されるモロク。そんなモロクを助ける為にヴィオシア達は、戦う。
⑪ヴィオシア達は、モロクを助けられる魔法を使う。しかし、ヴィオシア達の魔法ではモロクを助ける事ができなかった。その後、妙想がモロクを助けられる魔法を使う。
⑫ランパンス達は、魔王化する。魔王化したランパンス達を妙想は、倒す。
⑬模試の結果を見て、前回の模試よりも成績が上がった事を喜ぶヴィオシア。
感想
うん。
めちゃくちゃおもしろいよ!
特にね、キャラクターが好きなんですよね。
一番好きなのがヴィオシア。ものすごくよいキャラしているんですよね。
ヴィオシアは、マレフィキウムに受験する理由が良いんですよね。
おばあちゃんがぎっくり腰で苦しんでいる。ぎっくり腰の特効薬を作る為にマレフィキウムに入りたいと望むんですよね。
このエピソードから分かるようにとにかくヴィオシアは、優しいんですよ。
他にもドロテアが魔王化した時、ドロテアが無事に助かって勉強を再会したら、ヴィオシアが合格する確率が下がる。それを分かったうえで、ドロテアを助けようとするんですよね。
受験に勝ちたければ私がその分勉強すれば良いだけの話なの。ドロテアちゃんがどれだけ幸せになろうが私の実力に関係ないわ!
って言い切るんですよね。めちゃくちゃカッコイイですよね。
そして、暴走した圧力鍋・モロクを助けようとするんですよね。暴走を止めればモロクと友達になれると思ってるんですよ。
そんなヴィオシアを支える妙想がガチカッコイイ!
特にね。決め台詞が良いんですよ。
「これは魔法だぜ。勉強するだけで答えは出せるはずだぞ!!!!」
妙想は、ヴィオシアがマレフィキウムに受かる為に雇われた家庭教師なんですよね。ヴィオシアが困っている時は、必ず助けてくれるのが妙想なんですよ。
ドロテアが魔王化した時には、圧倒的な魔法でドロテアを助けるんですよね。
その時にね、妙想の実力が分かるんですよね。
この世界では、男性は魔法が使えないんですよね。女性は、ホウキから異世界の地球から知識を引きずりだしてもらって初めて使えるんですよ。
そんな世界で、唯一魔法が使えるのが妙想なんですよ。
ホウキがやっている事を妙想は、自分の頭だけでやってしまうんですよ。
まじてチートですよね。
モロクを助ける事ができないと思い落ち込んでしまうヴィオシアを立ち上がせるシーンが熱いんですよ。
教え子の知識が足りないなら家庭教師である妙想が補うんですよ。
モロクを助ける方法ならあると。
この言葉を聞いたヴィオシアは、ポンコツであることをやめるんですよ
立ち上がるヴィオシアに鼓舞されて、倒れていたドロテアたちも立ち上がるんですよ。
「フォーミュラブルーム=ヴィッテンベルク!!私のやる事を手伝えなのぉッ!!!!」
その言葉を聞いて今まで無言を貫いていたヴィオシアのホウキ・メフィストフェレスまでもが反応するんですよ。
まじで熱かった。
地の文もくそカッコよかったですよ。
『赤点魔女に異世界最強の個別指導を!』は、1巻だけで終わりませんよね。
続きも見たいですよ!