こんにちは、トマトです。
今回は『Vのガワの裏ガワ』の感想をあげたいと思います。
あらすじ
高校生神絵師の千景は、クラスメイトの少女・果澪のVTuber 「雫凪ミオ」を仲間たちと制作し、見事大人気個人VTuberにした。それからも順調に活動は続け……夏休みの直前。果澪から「さらに活動を広げていくにあたって、マネージャーを雇うか、事務所に所属したいと思ってる」と相談される。話し合いの末、千景は果澪のために、VTuber事務所『Bloom』を運営している知人に話を聞きに行ってみることに。ところがそこで「お前には期間限定で『金剛ナナセ』のマネージャー業をやってほしい」と、まったく別のVTuberを託され……!?
千景にとってはそのお願いを受け入れる理由などなかったのだが――千景の選んだものとは?
感想
1巻に引き続き面白かったよ!
Vのガワの裏ガワ1巻 は、天才のVTberの果澪の物語でした。
今回は凡人である金剛ナナセの物語でした。
ナナセの目標である動画登録者10万人を達成する為に千景は協力します。今回は、そんな話。
最初のナナセの印象はよくありませんでした。かなり口が悪いツンケンしている。
そんなナナセの印象が読み続けていると変わってきました。
彼女はかなりの努力家です。自身の目標にストイックに取り組む。そんな姿を見せられて気に入りましたよ。
しかし、そんなナナセにもコンプレックスがありました。それは、どんだけ頑張っても一番にはなれない。天才には勝つことができない。
ナナセは、VTuberの前はアイドルを目指してました。踊って、歌って、人々を喜ばせる。そんなアイドルを目指していました。アイドルの世界でもナナセはひたすら努力をしてました。
しかし、ナナセは自覚していました。自分が周りにも劣っていると。
アイドルを諦めたナナセの前に現れたのがVTuberだった。VTuberだったら自分も輝けるのではないのかと。
だが、VTuberでも結果はでなかった。天才には勝つことができない。それがナナセを追い詰めていきました。
そんなナナセに千景がマネージャーとして関わることになりました。
そして、もうすぐ登録者が10万人に達成するというところで事件が起きました。それは、果澪がナナセの事務所に入る事でした。
そこで、ナナセの嫉妬が爆発してしまいます。天才が自分の居場所を奪う。
ナナセの中で様々な感情が巡りました。
嫉妬、憤り、果澪の事情を分かりつつも酷いことを言ってしまった。
疲れきったナナセはVTuberを辞めようとします。
そんなナナセに千景は、諭します。
VTuberを辞めて後悔をしないのかと。
ナナセは、最初VTuberもアイドルと同じでしんどかった。だが、今は違う。好きなことだけを考えている。そんな状況は、心が穏やかだった。
だが、ナナセは思う。頑張らない方が辛いと。途中で諦めたくない。ファンに自分の事を忘れてほしくない。自分が一番になれるところまで推してもらいたい。事務所だって大きくしたい。
そう、ナナセは言葉を紡ぎだした。
ナナセのコンプレックスが分かるんですよね。どんだけ頑張っても一番にはなれない。そんなありふれているコンプレックス。
普通だったらみんな諦めようとすること。
ナナセは、そんな壁を乗り越えていきました。
これがナナセの事を気に入った理由なんですよね。
ナナセの物語以外でも、果澪や桐紗、仁愛の物語にも進みましたね。
事務所に入った果澪。
好きなことだけをしていていいのかと疑問に思い、新しい事に挑戦しようとする仁愛。
千景への想いに素直なっている桐紗。
どんな展開になっていくか楽しみですよ。