メリーバッドエンド

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聖守護天使エイワス

とある魔術の禁書目録19巻に出てきたコードネーム『ドラゴン』のエイワスについて調べてみました。

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とある魔術の禁書目録公式サイトより

 

 

概要

 1904年にクロウリーとその妻ローズ・ケリーの旅行の際に行われた空気の精シルフの召喚作業で、ローズに謎の高次元存在が憑依しました。

 この時に聞いた「声」の内容を不審に思ったクロウリーは、三日かけてさらなる啓示を得ることに成功して、霊界通信の内容をこのように書き留めていました。

 Had! The manifestation of Nuit.
ハド!ヌイトの顕現よ。
The unveiling of the company of heaven.
天上の一団がヴェールを上げる。
Every man and every woman is a star.
全ての男女は星である。
Every number is infinite; there is no difference.
全ての数は無限。そこには如何なる差異も無し。
Help me, o warrior lord of Thebes, in my unveiling before the Children of men!
我を助けよ、おおテーベの戦将なる君主よ、人の子らの前でヴェールを脱ぐ事を!
Be thou Hadit, my secret centre, my heart & my tongue!
我が秘密の中枢たる汝 ハディートよ、我が心臓そして我が舌となれ!
Behold! it is revealed by Aiwass the minister of Hoor-paar-kraat.
見よ! それはホール・パール・クラアトに仕えるエイワスによりて啓示された。

  エイワスの知識はクロウリー新興宗教「テレマ」の土台となりました。テレマの神秘体系において、エイワスからの啓示があった1904年は新たな時代「ホルスの時代(アイオーン)」の幕開けと考えられました。この時よりクロウリーは「新時代の預言者」を自称し始めました。
 それまでの旧時代はキリスト教の奴隷であるオシリスの時代、原始宗教が蔓延るイシスの時代等と呼びます。 

 

とある魔術の禁書目録のエイワス

 『ドラゴン』の符丁を冠する、謎の存在です。アレイスター=クロウリーの『プラン』の要になっていました。

 その正体は、全ての位相を取り除いた最下層である『純粋な物理法則の世界』における『天使』です。
 故に天使でありながらあらゆる宗教、神話、伝承に属しません。
 テレマと同じ九三の数字を背負い、霊的や物理的を問わず「順序立てて因果を説明できる」という科学的理論の頂点に立つ存在です。

 

 1904年にはアレイスターの妻ローズに宿り、その身体を借りて口伝によって『法の書』を授けました。
 アレイスターは、エイワスが「一切の魔術に関わらない純粋な物理の世界に属する」
という点に『プラン』への利用価値を見出しているらしく、 エイワスの制御法を確立した上で、その力でもって全ての位相を破壊しようとしていました。

 19巻では、『ドラゴン』の情報を求めて乗り込んだ潮岸のシェルターでグループの前に現出したが、 一方通行以外には興味がなかったため、 戦う以前に一瞬で一方通行以外の人間を気絶させました。 

 「興味を覚えた」という言葉通りに一方通行の疑問に解答を始めますが、 「その現出には打ち止めに多大な負荷を掛け、いずれ必ず崩壊する」 という下りを聞かせたために一方通行を逆上させ、攻撃を受けます。 本人に反撃の意志は特にありませんでしたが、
アレイスターに自殺防止装置のようなものを組み込まれていたらしく、 「輝きすぎるほど輝く翼」で一方通行に反撃しました。

 この翼は『通常の物理法則』とは違う法則を持つために、反射をすり抜けてダメージを与えました。
 その後、黒い翼を出した一方通行に対しても余裕を崩し ませんでした。
 『現出』にヒューズ=カザキリを必要とするという性質上ミサカネットワークが必要不可欠であり、 そこを突こうとした一方通行に杖のジャミング装置を利用したネットワークの妨害を行われます。
 ミサカネットワークという『結晶の核』を抜き取られたエイワスは構成を保てなくなり、崩壊を始めます。
 その時、割れて覗いた頭部の中心には三角柱のようなものが存在していました。
 一方通行に銃弾でそれを打ち抜かれ砕ける音こそしたものの、何事も無かったかのように存在していました。
 本来ならば数年は出てこれない状態になるとの事だが、アレイスターが厳重に張り巡らせた防壁がそれを阻みます。  
 その後、反撃を受けたことなど気にした風も無く、打ち止めの治療法を求める一方通行に、
禁書目録』という言葉を頼りにエリザリーナ独立国同盟に行くことを薦めました。

 新約18巻では、アレイスターの儀式によって降臨 しました。

 新約19巻では、コロンゾンと交戦します。しかし、エイワスはコロンゾンの討伐を「しあわせになるための努力」をする現世に生きる人間達に託します。そして、上位次元から俯瞰する事に徹します。

 新約22巻では、アレイスターと出会う以前にアンナ=シュプレンゲルに召喚され、現在もなお使役され続けていることが判明しました。 
 エイワスが指示された殺害対象はアレイスターではなく、アンナの肉体を100年間乗っ取っていたマダム=ホロスでした。
 クイーンブリタニア号での戦闘終了後、死の際のアレイスターの前にアンナと現れ真実を明かし、『隠身』の術式で何処かへ姿を消しました。

 

 また、エイワスは上条当麻、一方通行、浜面仕上の三人のヒーローをこう評価していた。

 『誰に教えられなくても、自身の内から湧く感情に従って真っ直ぐに進もうとする者

 『過去に大きな過ちを犯し、その罪に苦悩しながらも正しい道を歩もうとする者』

 『誰にも選ばれず、資質らしいものを何一つ持っていなくても
たった一人の大切な者のためにヒーローになれる者』

 

まとめ 

 とあるの世界も現実の世界のエイワスも同じような存在でした。

 鎌池和馬がエイワスをモデルにして描いたんでしょうね。

 アレイスターにとってエイワスとの出会いが運命の分岐点になりました。