こんにちは、トマトです。
今回は『創訳とある魔術の禁書目録7巻』の感想をあげたいと思います。
全体的なまとめ
渋谷で上条さんの命を狙う超絶者アラディア。
上条さんは、アラディアと同じ超絶者であるボロニイサキュバスと旧き善きマリアに助けられながらも、アラディアを撃破する。
上条さんと同行していた芹亜によってボロニイサキュバスにGPSを付ける事に成功する。
発信器をONにして超絶者の基地を探ろうとする上条さんの前にアリスが現れましたね。
無邪気なアリスの行動は誰も予想ができませんでしたね。
アリスの目的はいったい何なのか?
この創訳7巻は、読者の予想を超えていきましたよ。
①渋谷から帰ってきた上条さん一行と手足を縛られているアラディア。学園都市のゲートで御坂妹に賄賂という名のお年玉を渡して、ゲートを通過する。
②家に帰る上条さん一行。そして、初詣する為に第十二学区に向かう。そこで、ネガティブなお祈りをする学生を目撃する。このままではダメだと思った上条さんは、ボロニイサキュバスに仕込んだGPSを追いかけようするが、目の前にアリスが現れる。
③一方通行は、打ち止めの面会を受けていた。しかし、学園都市にアリスや超絶者が発見された事により面会が中止になる。そして、アリス対策に動きはじめる。イギリス清教のダイアンから助言を受ける。
④翌日、上条さんの家にアリスがいた。アリスの目的は、自分達の秘密基地に上条さんを招待することだった。
⑤アリスの秘密基地である領事館には、H・T・トリスメギストスや旧き良きマリアと出会う。上条さんが渋谷の出来事を口にするとアリスの機嫌が悪くなる。その瞬間、上条さんの意識がぶっ飛ぶ。気が付くと超絶者がアリスに怯えていた。そして、今の『橋架結社』の目的は、裏切り者であるアンナ=シュプリンゲルの殺害だと知る。
⑥黄泉川は、鉄装を尋ねていた。目的は、渋谷での芹亜の目的を鉄装の考えを聞くことだった。
⑦アレイスター一行は、超絶者について考察していた。超絶者をクロウリー式か、比クロウリーで分けて考える。
⑧上条さん一行は、領事館で一晩を過ごすことになる。上条さんは、ボロニイサキュバスに再会する。ボロニイサキュバスまでもが、アンナ=シュプリンゲルを殺害する方向に上条さんが驚く。そして、アラディアもアンナ=シュプリンゲルに救済の手を差し向けるのが難しいと言う。
⑨翌日、オティヌスとアラディアは会話する。その内容は、アラディアの救済の条件に上条当麻が含まれる。
⑩アラディアは、上条さんにアンナ=シュプリンゲルを助ける方法を提案する。その内容は、超絶者の話し合い制することだった。その為には、超絶者の中で一番影響力があるアリスの言動を誘導すること。まず初めにアリスの周りにいる人間、H・T・トリスメギストスを取り込むことだった。
⑪H・T・トリスメギトスを説得しようとするが、アラディアを攻撃する。自らの目的の為にアリスを取り込もうとするアラディア・上条当麻を殺害しようとトリスメギトス。
そして、上条さんはアラディアを助ける為にトリスメギトスと戦う。
⑫トリスメギトスの魔術に苦戦する上条さん。上条さんは、ネットで調べるが分からない。そして、上条さんの首が飛ぶ。
⑬上条さんが死にかけた瞬間、旧き善きマリアの魔術で上条さんは、蘇生される。旧き善きマリアとトリスメギトスの戦いを上条さんは、見守ることしかできなかった。
⑭全力の超絶者がぶつかると思われた瞬間、アリスが二人を止める。アリスは、上条さんを殺そうとしたトリスメギトス・上条さんを守れなかった旧き善きマリアに罰を与えようとする。しかし、上条さんはそれを拒む。
⑮上条さんは、間違ったことをしようとしているアリスを止めようとする。だが、アリスはそれを嫌がった。
⑯アリスは、グリフォンを呼ぶ。上条さんは、グリフォンに手も足もでずに追い詰められていく。上条さんを守る為に、妹達・御坂美琴・クリファパズル・風斬・インデックス・オティヌスが戦おうとする。
⑰上条さんにとってありがたい状況だったが、アリスとの戦いにみんなを巻き込みたくない、アリスを敵に回したくなかった。だから、アリスと一人で戦う。
⑱アリスとの攻防によって上条さんの右腕が飛ばされる。その結果、グリフォンを退ける。上条さんは、再びアリスの正面に自分の意思で立つ。
⑲「・・・・・せんせいのばか」
⑳上条さんとアリスの決着の直前、アラディアはアレイスターと出会っていた。アレイスターは、超絶者の秘密を解き明かしていく。アラディアは、フィルム缶になったアンナ=シュプリンゲルと逃げるように言う。
㉑上条さんは、その状況を見てしまう。上条さんは、アラディアとアンナ=シュプリンゲルを助ける為に二人を連れて逃げる。
㉒上条さんの動向に驚く二人。アンナ=シュプリンゲルはこの状況を変える為にエイワスを呼ぶ。
㉓アレイスターは泣いていた。上条当麻を助けようとしていただけなのに全てが裏面に出たことに。
感想
ちくしょう!
何でこんな切ない展開になるとは思いませんでしたよ。
上条さんに、アリス、それにアレイスター。彼らの事を考えるとがちで切ないよ!
アラディア
6巻では、上条さんの敵だったアラディア。しかし、今回ではオティヌスの説得もあって上条さんやアンナ=シュプリンゲルを守る為に上条さん側に立ちましたね。
アラディアには、救済するのに条件がありました。それは、十字教の不当に虐げられている魔女の救済でした。
その条件は、上条さんにも当てはまりました。インデックス絡みで事件に巻き込まれて、サンジェルマンと共に魔術を酷使した。
これは、アラディアの救済条件に当てはまることになる。
アラディアは、これを知った時、少しほっとしました。
それにアンナ=シュプリンゲルまでも助けようと考えるようになりました。
これは、上条さんの影響を受けていますよね。渋谷での戦いで敗北したアラディア。アラディアは、上条さんに拘束をされました。
拘束手段は、手足をダクトテープでグルグル巻きにして、魔術の発動を防ぐ。たったそれだけでした。アラディアの魔術を防ぐならアラディアを殺せばいい。しかし、上条さんはそれをしなかった。
この事もアラディアの変化に影響がありましたよね。
そして、アレイスター一行と対峙したアラディア。アラディアは、アンナ=シュプリンゲルと共にこの場を離れるように促しましたね。
本当に7巻で株が上がりまくるアラディアですよ。
アレイスターに不当な扱いを受けるアンナ=シュプリンゲルを助ける上条さんと共に逃げましたね。
アラディア・アンナ=シュプリンゲルと敵対者が多い二人。
四面楚歌の二人が助かるか気になりますよ。
アンナ=シュプリンゲル
アンナ=シュプリンゲルの目的が判明しましたね。『橋架結社』壊滅。しかし、これは短期目標なんですよね。
世界の裏側に潜む有害組織の排除が短期目標なんですよね。最終的な目標が気になりますよ。
フィルム缶に封印されていたアンナ=シュプリンゲル。彼女は、上条さんに救われて自由になりました。
しかし、アンナ=シュプリンゲルが危機的な状況は、変わりません。
そこで、エイワスを召喚しました。
ここで、エイワスが出てくるのか!
エイワスにもまだまだ謎が多いのでどんな動きをするのか楽しみですよ。
アレイスター=クロウリー
今までの行動の理由が明らかになりましたね。
上条さんを助けたかった。人を助けたかった。それだけだったんですね。
R&Cオカルティクスの幹部を殺さなければ、メルザべス・ヘルカリアの親子がつまらない復讐をしていた。
『暗部』での戦いでは、上条さんは死んでいた。
渋谷での騒動でもアンナ=シュプリンゲルを抑えてなければ、アラディアもろとも全てを失っていた。
しかし、今回の出来事で上条さんにアンナ=シュプリンゲルにした仕打ちで完全に誤解されてしまいました。
ちくしょう!
アレイスターの人生は、苦難に満ち足りていすぎですよ。
アリス
今回のアリスの目的は、上条さんと遊びたかった。それだけでした。
自分の事を恐れないで、普通に見てくれる上条さん。
そんな上条さんと遊びたかった。本当にそれだけだったんですよね。
しかし、上条さんを傷つけたH・T・トリスメギトスと上条さんを守れなかった旧き善きマリアに罰を与えようとした時に上条さんと敵対しました。
その時のアリスの表情が寂しそうでしたよ。
超絶者
超絶者の事が明らかになりましたね。
・聖守護天使やシークレットチーフ関連から力を与えられている。
・人を助けるのに救済条件がある。
・超絶者が自身の役割を果たすことで強大なモノを産み出すことができる。
超絶者が産み出した存在とは何者なんですかね。
候補として挙げられるのが、アレイスターをコレクションにしようとした組織。
この組織が怪しいような気がします。
上条当麻
今回は、上条さんの繋がる力が悪いように働いてしましましたね。
しかし、今回の場合はそれが最悪でした。
圧倒的な力を持つアリスとの戦いに他人を巻き込むことができない。
アリスをこの世界の善性の敵にしたくない。
だから、上条さんはアリスに拳を向けました。
アリスとの戦いでは、アリスに圧倒されていました。
そこで、アリスの寂しそうな顔を見ました。
上条さんには、アリスを助けてほしいですよ。
それに、ラストでアレイスターからアンナ=シュプリンゲルとアラディアを助けだしました。
アンナ=シュプリンゲルには、助ける理由が今の上条さんにはありませんでした。しかし、上条さんはアンナ=シュプリンゲルを助ける。助ける理由は、これから作る。
これが上条さんって感じがしますよ。
目の前にいる登場人物を助ける。それが、上条当麻ですよ。