こんにちは、トマトです。
今回は『勇者症候群2巻』の感想をあげたいと思います。
あらすじ
世界に仇なす《勇者》を疑え。
秋葉原の《女神》との戦いから二ヶ月。リハビリや訓練にあたる「カローン」のもとへ、タカナシ・ハルという新たな女性隊員が送り込まれる。
上層部からの“監視”なのは明白なハルの経歴に、たとえ監視といえども仲間――そう過去の自分を重ねて手を差し伸べる決意をするカグヤ。
「人を救ってやるために戦場に出る? 笑わせるわ」
だが、相手はアズマ以上の難敵で……!? ハルの言葉に反目するように、カグヤは救いこそが是であると思い詰める。
救うべき、救わなければ。己が正義と信じ、取り憑かれた救世の果てに少女が目にするもの。
「じゃあな。……人間」
それは激励と羨望と皮肉と、裏切りで――。
感想
勇者症候群2巻良かったですよ。
少しずつ『勇者症候群』の世界感に惹かれていきましたよ。
カグヤの人を助けたいとい気持ちが伝わった話でしたよ。
カグヤは、一度勇者になった人間に救済を拒絶されました。
救えずに死んでしまった人間がいた。
それでも、カグヤは諦める事をしませんでしたよ。
次に現れた勇者も同じでした。
助けようとして何度も何度も勇者を助けようとするんですよね。
このシーンが熱かったですよ。
そして、監視役のハル。
最初は、ハルはカローンといがみ合っていました。
特にカグヤにたいしてはきつく当たっていました。
でも、それはハルがカグヤの想いを知らなかったから。
カグヤが勇者になった人間を助けたいという気持ちは、ハルも同じでした。
ハルは、勇者になる前に人を助けたい。
二人の目指す道は、同じだと理解し合ったら絆を深めましたよ。
そして、カローンが使う武器・クロノスの正体。
これがかなりえぐかったですよ。
元勇者。
勇者は、元々人間。
つまり人間がクロノスなんですよ。
しかもクロノスになった人間には、感情もあるんですよ。
だから、クロノスで殴ればクロノスになった人間にも痛みがくるんですよ。
かなり残酷ですよね。