新約とある魔術の禁書目録18巻の感想をあげたいと思います。
あらすじ
『計画』。
科学の総本山に鎮座する、不死の魔術師による一〇〇年越しの大願。
それは無限に変化し、そして容赦なく牙を剥く──。
学園都市の支配者に狙われた土御門元春と府蘭。上条当麻の部屋に転がり込んだ二人は、最終手段として学園都市からの脱出を試みる。
しかし、緑色の手術衣を着た男は彼らを決して逃さない。その毒牙、魔術の『業』による攻撃で土御門の妹・舞夏が蝕まれてゆく。
事態を打破するため、上条と土御門は、学園都市統括理事長の本拠『窓のないビル』突入を決意した。
待ち受けていたのは、支配者の精神を象徴するかの如き巨大な虚無の空間。
最上部を目指し突き進む上条だったが、突如現れたミナ=メイザースを名乗る奇妙なネコミミ喪服美女の誘いで、彼は不死の魔術師が歩んできた『黄金の軌跡』を経験する。『幻想殺し』が生み出された謎と共に──。
ついに、幕は開く。
これより始まるのは、一片の曇りもない『人間』アレイスター=クロウリーの物語である。
人物ごとの感想
上条当麻
上条さんは、土御門兄妹と府蘭を逃亡の手伝いをしますが、舞夏がアレイスターの罠に引っかかってしまいます。
舞夏を助ける為に土御門は、アレイスターの所に提案する。上条さんは、その提案に対して迷いなく首を縦に動かします。
良いですね。この二人の関係良きですよ。親友って感じがします。
アレイスターの居城・『窓の無いビル』でアレイスターの過去を知ります。
上条さんは、アレイスターについて理解していきます。
『窓の無いビル』でアレイスターと戦います。
その時、上条さんは学園都市の設立の理由を知ります。それは、上条当麻と言う存在を活躍させる為に作られた。
『幻想殺し』は、周りに異能の力がなければその力を使う事ができない。
『上条当麻』は、手の届く範囲に守るべき対象がいなければ闘争の
思考性を発露できない。
その二つの特異性をいかすために『学園都市』が設立された。
上条さんは、その事実を聞いてもやることは変わりませんでした。
今までと同じようにアレイスターと戦います。
アレイスターの魔術・エイワスの出現で上条さんは追い詰められます。
しかし、オティヌス達やミナ・メイザース、美琴達の支援によってアレイスターを倒します。
その時の上条さんのセリフが印象的でした。
「・・・アンタの敗因はな。いつの間にかリリスの魂と尊厳を守る側に立てなくなっちまった事、たったそれだけだったんだよ」
いつもは、相手の幻想を破壊する上条さんでしたが、今回は違います。
相手が幻想を持てなかったことが敗因だと言っています。
アレイスター・クロウリー
めちゃくちゃ主人公してましたよ。
幼少期は、親を含め誰も近くに理解してくれる存在はいませんでした。その時に彼は神が作ったこの不完全な世界を完全なものにすると夢を持つ。
その後、アレイスターは『黄金』に所属します。
ある時、師であるアラン=ベネットから『火花』について教えてもらいます。
そして、『火花』が最愛の娘リリスに降りかかることを知ります。
その時にアレイスターは、魔術の完全な排除を目的とします。
その為に『黄金』を滅ぼす為にブライスロードの戦いを起こします。
ブライスロードの戦いで『黄金』に関わる存在に失敗の呪いをかけます。
その後、リリスを『火花』から守る為に研究をするが間に合わなかった。
彼の人生辛すぎですよ。
もう、ひどいもんですよ。
彼自身を理解してくれる存在が次々と亡くなっていくのも辛いです。
妻のローズや師であるアラン=ベネットが亡くなってしまいます。
学園都市創立後も色んな人が彼から離れていきます。
彼を助けたカエル顔の医者・木原脳幹。
彼は一人で頑張ってきました。
辛い人生を送ってきた『人間』でした。
土御門元春
カッコイイお兄ちゃんですよ。
エレメントや上里勢力が暴れまわった学園都市で舞夏を守るなんてイケメンですよ。
上条さんとの関係もいいですよね。
友達であり、仕事仲間って感じがして好きです。