こんにちは、トマトです。
今回は『創約とある魔術の禁書目録』2巻の感想をあげたいと思います。
前回の内容
前回は、一方通行が暗部一掃の計画を妨害しようとしている統括理事会の一人・根丘と上条さんは戦いました。
根丘は、一方通行の計画を潰す為に、舞殿を使って打ち止めに攻撃を仕掛ける。しかし、上条さん達によって打ち止めは守られます。
そして、根丘の元に辿り着く上条さん。
根丘は、『R&Cオカルティクス』から魔術の使い方を学んでいた。魔術を使って上条さんと交戦しました。
根丘を倒した上条さんは、帰り道にアンナ=シュプレンゲルと出会う。
あらすじ
①黒い丸薬(サンジェルマン)を飲まされた上条さんは、血を吐いて倒れる。
②病院に入院した上条さんは、青ガミピアスと同じ病院にいた。
③インデックス・御坂美琴・食蜂操祈が上条さんの病室に見まいに行く。
④食蜂は、上条さんにホイッスルをプレゼントする。
⑤美琴と食蜂は、上条さんを助ける為に二人でアンナ=シュプレンゲルと戦う。
⑥ステイルは、バードウェイとレッサーと『R&Cオカルティクス』の調査をしている。
⑦浜面は、素っ裸のアンナ=シュプレンゲルを拾う。
⑧AAAを装備した御坂美琴とファイブオーバーOSを装備した食蜂操祈が、アンナ=シュプレンゲルと戦いはじめる。
⑨アンナ=シュプレンゲルの攻撃によって美琴が倒されてしまう。
⑩アンナ=シュプレンゲルが美琴への攻撃の仕組みを説明している時に食蜂が口を挟む。その事に怒ったアンナ=シュプレンゲルがブチ切れる。
⑪食蜂は、『心理掌握』でアンナ=シュプレンゲルを操ろうとするが、効かなかった。
⑫アンナ=シュプレンゲルは、縄や魔導書を使って食蜂を攻撃する。しかし、食蜂の運動音痴によってアンナ=シュプレンゲルの予想を超える動きをしたため、食蜂は生き残る。
⑬復活した美琴の超電磁砲が放たれる。美琴と食蜂は、一旦この場を離れる。
⑮美琴達は、上条さんのところに向かうアンナ=シュプレンゲルと交戦する。アンナ=シュプレンゲルは、一般人を煽って魔術を使わせる。魔術を使う一般人を食蜂の能力で動きを封じた後、二人はアンナ=シュプレンゲルを追う。
⑯アンナ=シュプレンゲルに追いついた二人。アンナ=シュプレンゲルと戦っている最中にアンナの所にエイワスが現れる。
⑰上条さんは、オティヌスからアンナ=シュプレンゲルの情報を聞く。
⑱上条さんは、病院を脱出しようとする。その時、舞殿が上条さんの脱出を手伝おうとする。しかし、上条さんは断る。
⑲脱出しようとする上条さんを学園都市第六位の能力者・藍花悦が止めようとする。
⑳食蜂と美琴は、必死の覚悟でアンナ=シュプレンゲルに攻撃するが、手も足も出なかった。
㉑アンナ=シュプレンゲルは、食蜂にとどめを刺そうとする。その時、上条さんが現れる。
㉒アンナ=シュプレンゲルは、エイワスを呼んで上条さんに攻撃する。しかし、エイワスの攻撃は、上条さんに届かなかった。上条さんは、魔術を使ってエイワスの攻撃を対処した。
㉓上条さんは、サンジェルマンと対話していた。そして、サンジェルマンの願いを叶える為に上条さんは、サンジェルマンに身体を貸す。
㉔上条さん・サンジェルマンVSアンナ=シュプレンゲル・エイワスの戦いがはじまる。上条さんの『幻想殺し』、サンジェルマンの魔術を使う事でアンナ=シュプレンゲル達に応戦する。
㉕病院では、インデックスとオティヌスが魔術を使った学生を助けていた。
㉖上条さんとサンジェルマンは、アンナ=シュプレンゲルが使っている魔術の仕組みを解き、アンナ=シュプレンゲルを倒す。
㉗アンナ=シュプレンゲルを倒した上条さん達だが、上条さんの身体はサンジェルマンの汚染によって限界が近づいていた。サンジェルマンは、上条さんを助ける為に自ら『幻想殺し』に触れる。
㉘牢屋でアンナ=シュプレンゲルと一方通行が対話する。
㉙アンナ=シュプレンゲルに手も足も出なかった美琴と食蜂。二人は、より大きな力を手に入れる為に結束する。
感想
読者をあざ笑る鎌池先生の顔が見えますよ
今回の禁書は、読者の誰もが予想できない展開を見せてくれましたよ。
『R&Cオカルティクス』によって学園都市の人間が魔術を使う事は、予想できたかもしれません。でも、上条さんが魔術を使う展開なんて予想できませんでしたよ。マジで、脅かされましたよ。
そして、藍花悦の登場もありました。これを予想していた人はいましたけど、藍花悦の正体は明かされませんでしたね。マジでこいつ何者なんだ。
青髪ピアス
オマエなにやってんだよ(笑)
おっ○マウスを電子レンジで温めって入院って(笑)
それにしても気になるのが、上条さんと同じ病室って事なんですよね。
二人がいる病室は、ナースステーションとICUの最短距離の病室なんですよね。
上条さんは、サンジェルマンウイルスによって危険な状態なんですけど、青髪ピアスって元気あるんですよね。
なぜか、上条さんと同じ病室。これって何か理由あるんですかね。
インデックス
今回のインデックスは、成長した面が見れましたね。
上条さんがサンジェルマンウイルスに汚染されて入院している時は、何もできませんでした。
10万3001冊以上の知識を保有しているのにも関わらず何もできなかった。ただ、祈りることしかできませんでした。
しかし、各地で能力者が魔術を使った反動で倒れてしまった時に、インデックスは活躍しました。
能力者を眠らせる事で魔術を使えないようにする。
インデックスは、間接的に上条さんをフォローするように成長しましたね。
藍花悦
アンナ=シュプレンゲルの所に向かう上条さんの前に現れた藍花悦。
藍花悦は、上条さんの目の前に突然現れます。藍花悦が現れた時には、けたましかった音がなくなり、病院の壁や床がカラフルに点滅し、規則正しい階段が波打つ。
藍花悦は、上条さんに提案します。
藍花悦を貸す。
しかし、上条さんは断ります。
部外者のアンタが楽しむ為に戦っている訳じゃない。
上条さんが自分の協力を断った藍花悦は、拳を握りました。『納得』を得る為に。
そして、藍花悦は敗北する。
藍花悦って何者なんですかね。謎が多い人物ですよね。
上条さんがサンジェルマンウイルスに汚染されている事を知っている。
食蜂があげたホイッスルを知っている。
上条さんの記憶がない事を知っている。
あの描写だけでは分かりませんけど、もしかしたら上条さんが食蜂の事を覚えることができないってことを知っているかもしれないんですよね。
そして、藍花悦の能力。
今回で分かった事と言えば
上条さんの目の前に突然現れる。
上条さんの五感に異常?が起きる。
望む能力を使えるようにできる。
戦闘向きではない。
こんな事しか分かっていません。
新約7巻で藍花悦と名乗っていた人物は、本物の藍花悦によって望む能力を使えるようにした結果、徒手空拳でヒーロー達と戦えるようになったんですかね。
今回上条さんに藍花悦を貸そうとした理由も謎なんですよね。
このまま、R&Cオカルティクスを止める為に上条さんを注力する。
今の上条さんをアンナ=シュプレンゲルにぶつけても上条さんは死ぬ。
だから、藍花悦を貸すことで上条さんをアンナ=シュプレンゲルに負けないようにする。
それは、分かっているんですけど。何故今になって現れたのか、それが謎なんです。自分のルールを曲げてまで。
上条さんのような偽善者に藍花悦を貸すことは今まではしなかった。
藍花悦を貸すには、『善』か『悪』かはっきりしてないと貸せない。しかし、今回は違う。自分ルールを曲げてまで名前を貸す必要があった。
考えても分からないことばかりですね。謎が多い藍花悦。創約では明らかになってほしいですね。
カエル顔の医者
今回の舞台が病院という事でカエル顔の医者が登場しました。
上条さんにとってカエル顔の医者は特別な存在なんですよね。
「・・・怖いよ」
上条さんが本音を言える数少ない人物なんですよね。
オティヌスとは違う上条さんの理解者でしたね。
オティヌス
上条さんを優先する姿勢は変わっていませんでしたが、上条さんを生存させるためには使えるカードを使う姿勢は、オティヌスらしかったですね。
アンナ=シュプレンゲルを止めるには、風紀委員や警備員では力不足。可能性があるレベル5の二人をぶつける事を考える。
R&Cオカルティクスに便乗して学生に『監視と伝達』の魔術を使わせる。
残酷までに目的を果たすためには使えるものは使うって感じでしたね。
アンナ=シュプレンゲル
アンナ=シュプレンゲル強かったね。
レベル5二人を相手にしても余裕でしたね。
美琴と食蜂を二人を相手にしても興味が無かったら相手にしない。マジで強かったです。
そんな彼女ってオティヌスと同じように自分の事を理解してくれる人物が欲しいだと思うんですよね。
でも、上から目線でハイスペックな自分を中心に物事を考えていて、他人を理解するつもりがない。
そんな彼女を支えようとしてくれる人間がいるとは思えません。
彼女は何を企んでいるのですかね。
R&Cオカルティクス・上条さんにサンジェルマンウイルスを汚染させる・一方通行との対話
彼女の目的が見えてきません。
御坂美琴
彼女は、再び挫折をしましたね。
AAAを使っても上条さんを守ることができなかった。それどころか助けるはずの上条さんに助けられる始末です。
終盤では、食蜂と力を手に入れる事を誓いました。
AAAを手に入れた時は、危ない感じでしたけど、今回は安心できます。
食蜂操祈
この子を見ている切なくなるんですよね。
何度もお見舞いに行っているのに覚えてもらえないなんて本当に切ないんですよね。
今回は、上条さんを助ける為に戦います。
かつて自分の事を助けると約束と言って渡したホイッスルを上条さんに渡します。
今回は、食蜂が上条さんを助けるという意味を持って上条さんに渡します。
上条さんを守る為に彼女自身が表舞台で戦いましたね。
しかも蜜蟻スーツで身体能力を強化してまで。
そこまでしたのに簡単に敗北しました。
でも、アンナの攻撃をかろうじて耐えていきます。
理由は簡単でした。
食蜂操祈は運動音痴だったからです。
まさか、運動音痴がこんな形で活躍するなんて想像してませんでした。
自分を囮にしてまでアンナを戦いますが、敗北します。
アンナに殺されかけるが、上条さんに助けられます。
その後、食蜂と美琴は、二人で力を手に入れることを約束します。
二人がどんな形で力を手に入れるか楽しみです。
リキッドプルーフレールガンは、二人で得た力ですが、現状では力不足何ですよね。
三巻以降が楽しみです。
サンジェルマン
誰が予想できたのか。
上条さんの身体を使い魔術を使う事を。
サンジェルマンは、夢を守る為に魔術を使う。
新約12巻からでは、予想できませんでしたよ。こんな姿。
今までは謎が多かったサンジェルマンでしたが、今回で分かった部分が多いですよね。
サンジェルマンが魔術師になった理由が、夢を守る為だった。
サンジェルマンは、自身の夢を叶える為に上条さんの身体を使いアンナと戦います。
アンナを倒した上条さんとサンジェルマン。
サンジェルマンが上条さんの身体にいるだけで、上条さんの身体を蝕んでいきます。
だからサンジェルマンは、上条さんを守るために自分から『幻想殺し』に触れ自殺します。
ここのシーンが印象的だったんですよね。
クリスマスにサンジェルマンが上条さんに与えたのが命だった。
上条当麻
今回の上条さんの姿は、予想できませんでしたよ。
まさか、サンジェルマンと共闘して戦うなんて、想像できませんでしたよ。
でも、これが上条さんの真骨頂なんですよね。
敵も味方も関係ない。
壁を壊し、手を結ぶ力。
差し伸べた手を振り払われ、睨みつけられ、それでも失敗を恐れずに踏み込む力。
それが最後に残った彼の本質であり、衝突する者にとっては最も恐ろしい特性なのだ
新約14巻で、オティヌスが言ってましたね。
『善』『悪』関係なく、手を差し伸べる力。それが上条さんの真骨頂なんですよね。