メリーバッドエンド

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四凶

とある科学の一方通行で出てきた四凶について気になったので調べてみました。

 

概要

 古代中国における伝説上の皇帝である五帝のうちの一人にして太陽神とも同一視されることもある伝説上の君主である舜(しゅん)の時代に、人民を苦しめ、天下に害悪を及ぼす悪神として討伐され、四方の辺境の地へと放逐されたとされている四凶(しきょう)と呼ばれる四柱の悪神が出てきます。

 その四注の悪心は、渾沌(こんとん)、窮奇(きゅうき)、檮杌(とうこつ)、そして、饕餮(とうてつ)がこうした四凶と呼ばれる存在として挙げられることになります。

混沌

 犬のような姿で長い毛が生えており、爪の無い脚は熊に似ている。目があるが見えず、耳もあるが聞こえない。脚はあるのだが、いつも自分の尻尾を咥えてグルグル回っているだけで前に進むことは無く、空を見ては笑っていたとされています。善人を忌み嫌い、悪人に媚びるといわれています。

 渾沌と呼ばれる怪物は、その名の通り、混沌、すなわち、カオスを体現すると同時に、何事も成さないことによってすべての物事を無意味な存在へと引きさらっていく怠惰といった悪徳を体現する怪物でもあると考えられることになるのです。

窮奇

 ハリネズミのような鋭い毛が生えた牛のような姿をしているとも、そうではなく、翼の生えた虎と言われている。

 人間の言葉を理解することができる知性を持った霊獣である窮奇は、争いごとやいさかいを起こしている人間たちのもとへと近づくと、正しい主張をしている者の方を食い殺してしまい、嘘をついたり悪事を成している人間には自分が捕えた獣の肉を与えるとされています。

檮杌

 檮杌と呼ばれる怪物は、自らの無知と頑固さから、話し合いなどによって他者と和解するということを知らずに、常に天下の平和を乱して争いと戦乱を引き起こし続けるという無知と頑迷さに基づく粗暴さや暴力性といった悪徳を体現する悪獣と言われています。

饕餮

 饕餮と呼ばれる怪物は、己の目につくものは、それが食物であれ財貨であれ、目につくまま食らい尽くし、貪り続けていくという貪食と貪欲といった悪徳を体現する悪獣または悪神の一種であると考えられることになるのです。

感想

 四凶は、人間の悪い面が強くでた怪物なんですね。

 怠惰、不信、無知、貪欲。

 これらを体現したものなんですね。